インドAwignを子会社化、インド市場での成長戦略を強化

株式会社マイナビは、インドのAwign Enterprises Private Limitedを2024年4月25日付けで買収し、子会社化しました。Awign(アウィグナ)とMynavi Solutions India 双方の代表からのコメントをご紹介します。
プレスリリースはこちら:https://www.mynavi.jp/news/2024/04/post_43355.html

What’s Awign Enterprises Private Limited

インドでは教育システムの機能不全や地域格差から、仕事の機会・待遇の差が非常に大きいという社会課題や、人材派遣業の産業構造に起因する品質問題等の課題が顕在化しており解決策が求められています。
Awign(アウィグナ)はクライアントから請け負った業務プロジェクトをギグワーカーでも高品質の成果を出せるよう、タスクの切り分けと構成を行う独自のテクノロジープラットフォームを構築。現在は150万人以上のギグワーカーがAwignを利用しています。
地方での雇用機会が創出されたことで多くの人々の生計が向上し、クライアントには高い成果を提供するという形で社会課題を解決しています。

代表者:Founder & CEO:Annanya Sarthak (アンナンヤ・サターク)
設立:2016年7月
URL:https://www.awign.com/

Awign のこれまで・これから - CEO Annanya Sarthak

Awignは、インドにおける「Future of Work(働き方の未来)」のパイオニアとして、世界最大のワーク・フルフィルメント・プラットフォームを目指しています。
障壁を乗り越え、新しい時代における仕事の未来を定義するグローバル・スタンダードを確立することをビジョンに掲げています。
これまでの7年間で、当社は複数の仕事のワークフローを自動化する独自のテクノロジープラットフォームを構築してきました。これにより、企業はインドの500 以上の都市で重要なタスクをエンドツーエンドでシームレスに実行しながら、固定費を変動費に変換できるようになります。このモデルは一貫して高品質の成果を企業に提供すると同時に、これまで地方で生計を立てることができなかった数百万人もの個人の生活にも影響を与えています。

マイナビとの戦略的パートナーシップによって、10億ドル以上の収益を上げ、我々の使命である失業や不完全雇用で苦しむ世界中の人々に有意義な生活の提供を行い、ソーシャルインパクトを実現することを信じています。

左) CTO:Praveen Kumar Sah 中央) CBO:Gurpreet Singh 右) CEO:Annanya Sarthak

Mynavi Solutions India 伊藤 秀和

私たちは2018年10月にインド現地法人を開設、”Encourage India growth, Create shared value”をミッションに掲げています。教育や人材領域での社会課題解決に寄与するビジネスへの投資によって、事業の拡大とソーシャルインパクトを実現するために活動しています。

プロモーターとの出会いは2021年3月、Covid-19 デルタ株の感染拡大に直面し、インドの壮絶な光景が日本メディアでも報じられていた頃でした。Awignも相当なダメージ受け、一時は事業運営が厳しい状態になりつつも、プロモーター陣の事業への思いやレジリエンス、実行力をもって回復と成長を実現してきました。
その後マイナビは同社の2022年8月にクローズしたシリーズBラウンドで出資、株主としてプロモーター陣とのコミュニケーションを重ねながら、マイナビのインド事業の戦略とミッション・ビジョンへの高い整合性を実感し、今後の海外事業の中核になることを期待して買収を打診しました。

シリーズB調達の約半年後に買収の打診を行ったため、案件の検討、精査、交渉は約1年間に渡りました。事業会社、PE、VC、エンジェル投資家と総勢50名前後の株主とプロモーター陣との交渉はタフでありましたが、社内外の皆様の多大なるサポートのおかげで無事取引を成立させることができました。改めて案件をサポートいただいた全ての皆様に感謝申し上げたいと思います。

現在Awignは日本円で30億弱の売り上げ規模ですが、向こう3から5年で100億、200億を達成し、その後は1000億を目指し、インドNo.1、ひいてはアジアNo.1のWork Tech(HR)プレイヤーを目指して彼らと一緒に成長し、価値創造を行うことで、マイナビの持続的な成長に寄与していきたいと思います。