株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に、広報活動が開始される3月以前の行動を調査した「マイナビ2023年卒大学生広報活動開始前の活動調査」の結果を発表しました。なお、本調査は今回で11回目の実施となります。
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《TOPICS》
・インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加率は82.6%で引き続き高水準を維持【図1、2】
・インターンシップ・ワンデー仕事体験以外の就職活動準備について、「自宅外」での活動が増加【図3】
・3月1日以降の平均エントリー予定社数は16.2社。インターンシップ・ワンデー仕事体験参加経験がある学生の方が、エントリー予定の社数も多い傾向に【図4、5】
・就活を終えたい希望時期は「今年6月」が最多。夏までに終えて「社会人になるための準備をしたい」「卒業研究と仕事についての勉強に集中したい」という声も【図6、7】
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【調査概要】
インターンシップに「応募・申し込みをした」学生の割合は89.2%(前年比3.3pt減)、「参加したことがある」は82.6%(前年比1.9pt減)となった。平均応募社数は8.6社(前年比0.8社減)、平均参加社数は5.0社(前年比0.1社減)で、応募率・社数、参加率・社数ともに前年比で微減となったが、引き続き高い水準を維持している。参加しなかった学生にその理由を聞いたところ「学業を優先していたから」「部活・サークル活動やアルバイトを優先していたから」の回答が多かった。【図1、2】
【図1】インターンシップ応募率・参加率と平均応募社数・参加社数の推移
【図2】<不参加者限定>インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加しなかった主な理由(単一回答/上位抜粋)
インターンシップ・ワンデー仕事体験以外に行った就職活動の準備として、最も多かったのは「友人や知り合いと就活や仕事の話をする」で62.4%だった。「SNSやまとめサイトで就職関連の情報を調べる」や「自分の長所短所やアピールポイントについて考える」など、前年同様自宅などで一人で進められる活動が上位になったが、前年と比較すると微減している。一方で、「大学のキャリアセンターに相談する」、「部活動やサークル、アルバイトなど勉強以外のことに打ち込む」などの「自宅外」で行う活動については、前年よりも増加している。【図3】
【図3】就職活動の準備として、インターンシップ・ワンデー仕事体験以外にどのようなことを行ったか(上位抜粋)
3月1日以降、何社エントリーする予定かを聞いたところ、平均社数は16.2社であった。エントリー予定社数をこれまでのインターンシップ・ワンデー仕事体験への参加有無別で比較すると、参加経験がある学生の方が参加経験のない学生に比べ、「10~19社」以上にエントリーしている割合が多いことがわかった。インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加することで自身の視野が広がり、より多くの企業にエントリーを検討しているようだ。【図4、5】
【図4】3月1日以降、何社にエントリーする予定か
【図5】3月1日以降のエントリー予定数×インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加有無
「いつごろまでに就職活動を終えたいか」について、最も多かった回答が「今年6月」の29.0%、次いで「今年7月」(14.2%)、「今年5月」(13.5%)、「今年8月」(13.1%)など、夏頃までと回答する学生が多かった。自由回答のコメントでは、「夏までには内定を頂き、そこから卒業までは卒業研究と仕事についての勉強に集中したい」や「社会人になるための準備をしたい」など、学業や入社後に向けた準備のために時間を確保したいという声があった。【図6、7】
【図6】いつごろまでに就職活動を終えたいか
【図7】夏までに就職活動を終えたいという学生のコメント(一部抜粋)
【調査担当者コメント】
インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加率は前年に引き続き高い水準を維持し、学生の就職活動準備への意欲の高さが感じられます。参加率自体は前年比で微減でしたが、参加しなかった学生も学業や部活動といった活動に力を注いでおり、それは就職活動時の自己PRとなる「ガクチカ」にもつながります。インターンシップ・ワンデー仕事体験以外の活動についても「自宅で一人でもできる活動」が目立った22年卒に比べ、大学のキャリアセンターを活用したり部活動に打ち込むなど「自宅外で他者と一緒にする活動」がやや増えるなど、学生にとって就活準備として行える活動の種類や幅が広がったと捉えることができます。コロナ禍は不確定な部分も多いですが、できることも着実に増えてきています。できることをひとつひとつ取り組んで、充実した学生生活・就職活動につなげてほしいと考えています。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 長谷川 洋介
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【調査概要】「マイナビ2023年卒大学生広報活動開始前の活動調査」
○調査期間/2022年2月1日(火)~2月12日(土)
○調査方法/2月1日時点のマイナビ2023全会員にWEB DMを配信。インターネット上のアンケートフォームで回収
○調査対象/2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生
○有効回答数/5,938名(文系男子1,1,83名 理系男子1,021名 文系女子2,612名 理系女子1,122名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
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