株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、2022年3月に卒業した全国のマイナビ就職モニター会員（有効回答数：851名）を対象に実施した、「マイナビ 2022年卒入社半年後調査 ～コロナ禍2年目での就活を乗り越えた新入社員たちの現在地とは～」の結果を発表しました。本調査では、就職活動時と入社半年時点の調査データで比較を行い、入社前と入社後の満足度の変化やその要因について分析しています。
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《TOPICS》
・22年卒入社の新入社員の生活を漢字一文字で表すと「忙」【図1】
・入社半年後の勤務先の満足度について、最も高い「満足度5」を選択した割合は30.8%。就活時の入社予定先満足度より20.3pt減少【図2】
・勤務先満足度の減少に強く影響したのは「将来のキャリア展望」と「経営者の印象」【図3】
・満足度が高い新入社員の職場は、「将来のキャリアプラン実現のための環境」が整っている【図4、5】
・勤務先満足度が高い人は、勤務先の社長に対して好印象をもつ項目が多い【図6】
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【調査概要】
22年卒で入社して半年の社会人にこれまでの「新入社員生活」を漢字一文字で表してもらったところ、最も多かったのは「忙」。2位には「楽」、3位には「学」が入り、就活生の時に「就職活動」を表す漢字として最も多く選んだ「苦」は※4位だった。【図1】
※マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況
【図1】 「新入社員生活」（勤務先に入社してから今まで）を漢字一文字で表すと
就職活動時の入社予定先と入社半年後の勤務先満足度（5段階）を比較すると、最も満足度の高い「満足度5」を選んだ割合は30.8%で就職活動時（51.1%）より20.3pt減少した。満足度3以下の割合は、入社半年後26.1%で、就職活動時（10.6%）より15.5pt増加した。一方で入社半年後の「満足度5」の割合は、21年卒（26.2%）に比べると4.6pt高い結果となった。【図2】
【図2】就活時の入社予定先の満足度と現在の勤務先の総合満足度比較
n=622
満足度に影響した要因についてそれぞれ就活時と入社半年後で「レベル1」（最低評価）～「レベル5」（最高評価）の5段階で評価してもらい比較すると、就活時と入社半年後で最も変化があったのは「将来のキャリア展望（理想とする将来のキャリアプランを実現できそうか）」（レベル5が12.3pt減、レベル3以下が25.0pt増）で、次いで「経営者の印象（社長、役員、経営者の印象について）」（レベル5が14.6pt減、レベル3以下が16.6pt増）だった。これらの要因が入社半年後の勤務先満足度に強く影響したと考えられる。【図3】
【図3】満足度の要因比較・就活時と現在
n=622
理想とするキャリアプラン実現のための職場環境について聞くと、勤務先満足度が5の人は「自分の意見やアイデアを活かせる環境」「ロールモデル・キャリアモデルとなる人の存在」「将来のキャリアプランと自分自身との適性の確認」など、12個中平均8.0個の環境が整っており、満足度が3以下の人の平均3.1個と比べて大きな差がついた。職場において、自ら創意工夫し、提案し、実現していくことや、理想の将来像（ロールモデルやキャリアプラン）に向けて日々成長を実感できることが、勤務先満足度の高さにつながると思われる。【図4、5】
【図4】勤務先満足度と将来のキャリアプラン実現のための環境が（十分＋ある程度は）整っている割合の関係（一部抜粋）
n=763
【図5】勤務先満足度と将来のキャリアプラン実現のための環境が（十分＋ある程度は）整っている数・平均
n=763
社長や経営者に対する「好印象」「悪印象」についてあてはまるものを選んでもらい、勤務先満足度の関係を分析したところ、満足度が5の人は3以下の人に比べ、「好印象」の数が多くなった。満足度5と3以下で最も差がついたのは「尊敬している」で、次いで「人間的魅力がある」だった。また、そもそも評価をしようにも「どんな人なのかよくわからない」という割合は、満足度5が18.0％に対し、3以下は32.5%にのぼった。【図6】
【図6】勤務先満足度と「勤務先の社長、首長、経営者にあてはまるもの」との関係（一部抜粋）
n=357
【調査担当者コメント】
新入社員生活の漢字の1位は「忙」となり、コロナ禍の就活生が入社半年にしてすでに職場で活躍している様子が目に浮かびました。今回、入社後も満足度が高い企業で働くためのヒントを探るため、「将来のキャリアプラン実現のための環境」「自分と合っているか」「経営者の印象」などの要因から分析を試みましたが、特に「理想の将来を思い描くための環境」が未来を見据える新入社員の勤務先満足度に大きく影響することが分かる結果となりました。また、「職場環境が自分に合っているか」について、自らの成長にもつながる場合により高い満足度が得られるという結果となり、ここにも新入社員の強い成長意欲が表れています。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 石田 力
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【調査概要】「マイナビ 2022年卒 入社半年後調査～コロナ禍2年目での就活を乗り越えた新入社員たちの現在地とは～」
○調査期間／2022年10月25日（火）～10月31日（月）
○調査方法／インターネット調査
○調査対象／2022年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した方を対象とした追跡調査
○調査機関／自社調べ
○有効回答数／851名（文系男子：142名、理系男子：196名、文系女子：254名、理系女子：259名）
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