株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、「マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査(25・26年卒対象)」の結果を発表しました。本調査は、大学1、2年生の男女1,051名に、現時点の仕事や就職活動に関する考えを調査したもので、今回で6回目となります(前回調査:2021年12月実施)。
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《TOPICS》
・大学卒業後に自分が就きたい仕事・キャリアの方向性が「決まっている」学生が微増している一方、「全く決まっていない」学生も2年連続で増加【図1、2】
・自分の将来についてもっとも不安なこととして「お金」と回答した学生が約3割で最多。不安解消のためにしていることは「節約」や「貯金」、「お金の勉強」【図3、4】
・現時点で投資をしている学生は17.1%。投資をしていないが関心がある学生は58.9%【図5、6】
・社会人人生で、<仕事・家族・友情・恋愛・自分の趣味>のうち、もっとも大事にしたいことは「家族」が42.5%で最多。2位は「自分の趣味」が24.7%となり「仕事」「友情」「恋愛」を上回る【図7、8、9】
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【調査概要】
卒業後に就きたい仕事・キャリアの方向性が「決まっている(具体的に+どちらかといえば)」学生は43.0%で前年に比べ0.4pt微増した一方、「全く決まっていない」学生も前年比3.8pt増の25.3%となり2年連続で増加した。「決まっていない」学生が増えた背景としては、コロナ禍での社会情勢の変化などにより、将来像が描きづらかったり、方向性を変えざるを得なかったことが考えられる。方向性が決まっている学生のうち、73.9%は大学入学前に将来のキャリアを意識し始め、特に高校生時が40.4%と最多、次いで大学生が2番目に多く26.1%だった。【図1、2】
【図1】現時点において、大学卒業後に自分が就きたい仕事・キャリアの方向性が定まっているか
【図2】<キャリアの方向性が決まっている学生限定>現在希望しているキャリアを意識し始めた時期(n=486)
自分の将来に対してもっとも不安に感じることを聞くと、29.8%の学生が「お金」と回答しており、前回調査で1位だった「就職活動」を上回って2年ぶりに最多となった。将来の不安に対して、現時点で取り組んでいることを自由回答で聞くと、「お金」を選択した学生は「節約や貯蓄をしている」のほか、「(投資など)お金に対する勉強」を行っているというコメントも見られた。【図3、4】
【図3】自分の将来に対してもっとも不安に感じていること(25・26年卒調査の結果を元に降順)
【図4】不安なことに対して現時点から取り組んでいること
(将来についてもっとも不安なことが「お金に対する不安」である学生限定)
資産の増やし方について実施状況や興味関心を聞くと、「投資を実施している」と回答した学生は17.1%だった。また、現在投資を実施してない学生のうち58.9%は興味関心があることが分かった。【図5、6】
【図5】投資について現在の実施状況
【図6】<投資を実施していない学生限定>投資への興味について(n=503)
社会人になったあと<仕事・家族・友情・恋愛・自分の趣味>のうち、それぞれどの程度の比重をおきたいか聞いたところ、平均して「仕事」におきたい比重が25.8%でもっとも高く、次いで「家族」が25.7%、「自分の趣味」が19.1%だった。一方、「もっとも大切にしたいもの」を聞くと、最多は「家族」で42.5%、次いで「自分の趣味」が24.7%となり、「仕事」や「友情」、「恋愛」より多かった。学生のコメントを見ると、「家族や友情に負けないくらい(比重をおいて)やりたいことを仕事にするつもり」「趣味代のために働くことにやりがいを感じる」などの意見があった。人生において「仕事」の比重が大きいと考えている学生が多いものの、「もっとも大切にしたいこと」は「家族」や「自分の趣味」であり、仕事はそのための手段として捉えている学生もいると推察される。【図7、8、9】
【図7】社会人になったあとの人生において、<仕事・家族・友情・恋愛・自分の趣味>にそれぞれどのくらいの比重を置きたいか(合計が100%になるように入力してもらった数値の平均値)
【図8】<仕事・家族・友情・恋愛・自分の趣味>にかけたい比重と、「仕事」がその割合になった理由
(1,051名の学生コメントより抜粋)
【図9】社会人になったあとの人生においてもっとも大切にしたいこと
【調査担当者コメント】
現時点でキャリアの方向性が、「全く決まっていない」という大学1・2年生が徐々に増加していることが分かりました。現時点でキャリアの方向性が決まっていない学生も、インターンシップやキャリアに関する授業等に積極的に参加したり情報を得たりすることで、自身の将来を考えるきっかけにしてもらいたいと思います。
また、低学年の学生においては、25年卒からは一定の要件を満たせばインターンシップで得た学生情報が採用選考で利用可能になったり、26年卒以降の専門性人材において採用スケジュールの弾力化が検討されていたりと、採用選考における方針転換がなされる年に就職活動を行う学年となります。どのような変化があっても対応しやすいよう、自身のキャリアの方向性について考えておくことも重要です。
キャリアリサーチラボ 研究員 沖本 麻佑
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【調査概要】「マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査(25・26年卒対象)」
○調査期間/2023年1月6日(金)~2023年1月11日(水)
○調査方法/18歳~20歳の大学1、2年生を対象にWEB調査を実施
(アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社)
○有効回答数/1,051名(文系男子251名 理系男子258名 文系女子276名 理系女子266名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
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