株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年卒の大学生・大学院生を対象に「大学生のライフスタイル調査 ~Z世代の就活生の“日常”と“将来”を徹底研究!~」を実施しました。調査概要は以下の通りです。

 

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TOPICS

<現在の日常>
・24年卒の学生が「楽しさを感じていること」は、男子が「YouTube、動画鑑賞」女子が「会って話す」。女子は「オタ活」が4位に【図1、2】
・学生の半数以上がTwitterとInstagramの少なくともどちらか一方で複数アカウントを保有。「本名」と「匿名」、「バーチャル」と「リアル」の人間関係などで使い分け【図3、4】

<将来の展望>
・男子の共働き希望が調査開始以来、初めて6割を超える。「結婚せず自分の収入のみで生活」を希望する女子は12.4%で過去最高【図5、6、7、8】
・「育児休業を取って子育てしたい」割合は男子61.3%、女子63.2%で男女差は減少【図9、10、11】

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【調査概要】

<現在の日常>

現在、何に「楽しさ」を感じているか聞いたところ、前年同様男子の1位は「YouTube、動画鑑賞」で前年比1.9pt減の40.4%、女子の1位は「会って話す」で前年比3.6pt減の47.1%だった。新たに選択肢に加えた「オタ活、ヲタ活、推し活、推しごと」は女子が40.9%で4位に入り、男子では17.2%で13位だった。「推し」がいるか聞いたところ、「いる」と回答した割合は男子で51.4%、女子は73.8%。「推し」の人数は、「1人」と回答した男子が20.3%、女子が17.4%で、「2~5人以上」は男子31.1%、女子56.3%と、男女とも複数の「推し」がいる人のほうが多かった。【図1、2】

 

【図1】今何に「楽しさ」を感じているか (複数回答)※一部抜粋

 

【図2】あなたには「推し」はいるか、「推し」は何人いるか

 

TwitterとInstagramについて、複数のアカウントを持っている人の割合を調べたところ、少なくともどちらか一方で複数持っている割合は男子が58.3%、女子が80.0%で、複数アカウントの使い分けは一般的になっているようだ。どのように使い分けるか聞いたところ、男女ともに「本名と匿名(本垢・裏垢)」が最多で、男子で31.1%、女子で40.2%だった。SNSの活用には、共通の趣味などを通じてつながっているバーチャルな人間関係と、大学やアルバイト先などのリアルな人間関係において、自分自身のキャラクターを切り替えたい、という目的があると推察される。【図3、4】

 

【図3】TwitterとInstagramの複数アカウント保有状況

 

【図4】複数アカウントをどのように使い分けているか(複数回答)※一部抜粋

 

<将来編の展望>

結婚後の仕事に関して聞いたところ、共働きを希望する割合は全体の68.2%だった。男子は64.1%(前年比4.2pt増)、女子は73.3%(前年比1.2pt減)で、男子は16年卒の調査開始以来、初めて6割を超え、過去最高を更新した。女子が共働きを希望する理由で最多だったのは前年同様「仕事を続けることが生きがいになると思うから(15.3%、前年比2.4pt減)」。2番目に高い「仕事でキャリアを積みたい(出世したい)から(14.4%、前年比2.6pt増)」は16年卒の調査開始以来最も高い割合となった。「結婚せず自分の収入のみで生活」の割合は、男子は10.0%(前年比0.6pt減)で前年よりやや減ったが、女子は12.4%(前年比0.8pt増)と、16年卒の調査開始以来最も高くなった。【図5、6、7、8】

 

【図5】結婚後の仕事に関してどのように考えているか

 

【図6】共働き希望の推移

 

【図7】女子の共働きを希望する理由の推移 
n=1516

 

【図8】「結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましい」の推移 

 

子育てについての考えを聞いたところ、「育児休業を取って子育てしたい」の割合は、男子61.3%(前年比1.4pt増)、女子63.2%(前年比4.8pt減)だった。男子の割合は15年卒の調査開始以来最も高い割合となった。「今のところあまり子供は欲しくない」の割合は、男子8.5%(前年比1.0pt増)、女子18.8%(前年比4.3pt増)で、いずれも15年卒の調査開始以来最も高い割合となった。自由記入で「子供が欲しくない」理由を聞いたところ、「子供を育てるための経済的負担が大きい」という回答と、「自分には子供を育てられる自信がない」という回答がそれぞれ見られた。【図9、10、11】

 

【図9】「育児休業をとって子育てしたい*」の割合推移

 

【図10】「今のところあまり子供は欲しくない」の割合推移

 

【図11】子どもが欲しくない理由(自由記述)

 

【調査担当者コメント】

ライフスタイル調査は、毎年学生の「現在の日常」と「将来の展望」を明らかにすることを目的としています。24年卒で印象的だったのは、「日常」における楽しみでは男女差が大きく出ましたが、「将来」の仕事・家族観では男女差がなくなってきていることでした。日常においては、男子が動画鑑賞やゲームを楽しんでいる時、女子は「推し」に対し愛情とお金を注ぎ込んでいるという姿が見えてきました。一方、将来に対しては、男女とも共働きを希望し、ほぼ同じ割合で育児休業を取得し子育てすることを希望しています。自身の将来像やキャリア観においてジェンダーでの差が縮まっていると感じます。

マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 石田 力

 

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【調査概要】マイナビ 2024年卒 大学生のライフスタイル調査
○調査期間/2022年11月28日(月)~12月25日(日)
○調査方法/『マイナビ2024』の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2024年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/3,106名(文系男子 480名 理系男子 568名 文系女子 1,325名 理系女子 733名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

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