株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、15~18歳の高校1~3年生(※高専、専門学校は除く)を対象とした「高校生のアルバイト調査(2023年)」を発表しました。本調査は今年で5回目となります。

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TOPICS

◆アルバイトの目的は「社会経験を積むため」が36.0%で、コロナ禍前の2019年比で+10.5ptと大幅に増加【図1、2】

◆就職活動を意識してアルバイトをしている高校生は約3割。アルバイトをする上で意識していることは、「様々な立場や世代の人とのコミュニケーションをとること」【図3、4】

◆飲食・フードの希望者は前年より大きく減少し、勤務時間が幅広く柔軟に働ける職種で希望者が増加【図5】

◆新しくアルバイトを始める際に不安に感じることは、「学業と両立できるか」 「職場の人間関係」「シフトの融通がきくか」【図6】

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【調査概要】

現在アルバイトをしている高校生の割合は23.8%、就業経験はあるが現在は非就業の割合は15.3%、就業経験なしの割合は61.0%となった。アルバイトの目的は「貯金をするため」が58.4%と最も高く、次いで「趣味のため」が58.3%、「社会経験を積むため」が36.0%となった。コロナ禍前の2019年と比べると「社会経験を積むため」が+10.5ptと最も増加し、次いで「人との交流・出会いが欲しいため」「趣味のため」が+9.2pt、「スキルを身につけるため」が+6.1ptとなった。長く続くコロナ禍により、将来に不安を感じたことで、アルバイトを通じて社会経験やスキルアップを図る高校生が増えたようだ。また、コロナ禍による人との交流機会が減ったことにより、人との交流や趣味のためにアルバイトをする高校生も増えた様子もうかがえる。【図1、2】

 

【図1】アルバイト就業状況(単一回答)

※ベース:1518歳の高校13年生(回答数1,183

 

【図2】アルバイトの目的 上位抜粋(複数回答)

※ベース:現在アルバイト就業中、「自分の学費のため」は2019年非聴取選択肢

 

就職活動を意識してアルバイトをしている高校生は29.7%となった。アルバイトをする上で意識していることは、「正しい言葉遣いができるようになる」が41.4%と最も高く、次いで「将来の仕事や職業に役立つような経験をする」が32.3%、「アルバイトを通じて 自身と異なる世代の人と関わる」が32.0%、「職場の同僚と上手にコミュニケーションを取ることができるようになる」が28.8%となった。前年と比べると、「職場の同僚に求められたときに手助けをする」が+11.7ptと最も増加し、次いで「アルバイトを通じて自身と異なる世代の人と関わる」が+9.5pt、「アルバイトを通じて関わる人の数を増やす」が+8.6pt、「職場の同僚と上手にコミュニケーションを取ることができるようになる」が+8.4ptで、様々な立場や世代の人とのコミュニケーションに関する項目が総じて上位となった。これまでコロナ禍により制限されてきたコミュニケーションをアルバイト先で意識的に実践しようとする高校生が多いことがわかる。【図3、4】

 

【図3】就職活動を意識してアルバイトをしているか(単一回答)

※ベース:現在アルバイト就業中(回答数591

 

【図4】現在アルバイトをする上で意識していること 上位抜粋(複数回答)

※ベース:就職活動を意識してアルバイトをしていると答えた人

 

アルバイトをしていない高校生が今後やってみたいアルバイト職種は、「飲食・フード(接客・調理)」が38.1%と最も高く、次いで「販売(コンビニエンスストア・スーパーマーケット) 」が31.8% 、「イベント」 が27.6%、「飲食・フード(販売)」が23.8%となった。前年比で最も希望者が増えた職種は、「レジャー・アミューズメント(カラオケなど)」で+11.2pt、次いで「販売(コンビニエンスストア・スーパーマーケット) 」で+9.9ptとなった一方で、最も希望者が減った職種は「飲食・フード(販売)」で-16.0pt、次いで「飲食・フード(接客・調理)」で-14.2ptとなり、飲食・フードは希望職種で上位となったものの、前年と比べると希望者が大きく減少した。経済活動は回復しつつあるものの、長引くコロナ禍でシフト削減などの影響の大きさを実感し、飲食・フードの職種を避ける求職者が前年より増加したようだ。その分、コンビニ・スーパーやカラオケ店など、勤務時間が柔軟に選べる職種で希望者が増えた様子が見られた。【図5】

 

【図5】非就業者のやってみたい職種 上位抜粋(複数回答)※ベース:現在アルバイト非就業

 

新しくアルバイトを始める際に不安に感じることは、「学業と両立できるか」 が60.4%と最も高く、次いで「職場の人間関係」が50.4%、「シフトの融通がきくか」が49.3%となった。前年比では「シフトの融通がきくか」が+17.7ptと大きく増加した。コロナ禍から平時対応へ戻りつつある中で、これまで制限されていた学校行事や部活動、友人との交際などでこれまでより忙しくなることが予想されるため、柔軟に働けるか不安に感じる学生が増えたことにより、先述の希望職種の変化にも影響していると考えられる。【図6】

 

【図6】新しくアルバイトを始める際に、不安に感じること(複数回答)

※ベース:現在アルバイト非就業

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高校生のアルバイト調査(2023年)』

■目的:高校生のアルバイトの実態と意識を明らかにすること
■調査名:「アルバイト就業者調査(2023年)」より高校生サンプルのみ抽出し作成
■調査地域:全国
■調査方法:インターネット調査
■対象者:15~18歳の高校1~3年生(※高専、専門学校は除く)
■回収数:就業者591サンプル、非就業者241サンプル
■実施期間:2023年2月15日(水)~2月20日(月)

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