株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(10月中旬)」の結果を発表しました。
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《TOPICS》
◆人生100年時代について、3割以上が「就職活動を通じて人生が楽しみになった」と回答。「得意不得意を把握でき生きやすくなった」「働くことへの解像度が上がった」などの声も【図1、2】
◆2025年卒の大学生に向けたメッセージやアドバイスは、「成功体験だけでなく、失敗体験も振り返って」「就活が辛くなったら信頼できる大人に相談」「SNSで就活や他の人の状況を検索しない」などが挙がる【図3】
◆内定式について「対面形式で、全員集まって実施」が前年より2pt増え、2年連続で増加【図4】
◆約6割の学生が、内定式で「他の内定者と仲良くなれるか」という不安が軽減・解消した一方で、「配属先」「福利厚生」についての軽減は2割程度に留まる【図5】
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【調査概要】
人生100年時代と言われるなか、今後の人生で、不安と楽しみのどちらが大きいか、また就職活動を通じて今後の人生についての考えは変わったかを聞くと、「元々不安の方が大きかったが、就職活動を通じて楽しみになった」(21.4%)が最多で、「元々楽しみの方が大きかったが、就職活動を通じてより楽しみになった」(14.8%)と合わせると36.2%の学生が就職活動を通じて人生が楽しみになったと回答した。理由として「自身の得意不得意を把握できたことで生きやすくなった」「働くということへの解像度があがった」という声があった。一方で、「就職活動を通じて不安が大きくなった」という学生からは、「選考に落ちて自分に自信が持てなくなりネガティブに物事を見るようになった」「就職活動が自分の予想以上に大変だったため、社会に出てからはもっと大変なのではないか」「大手企業や安定職といわれていても、コロナ禍のようなことがあれば不安定になってしまう」という声もあった。【図1、2】
【図1】人生100年時代、不安と楽しみのどちらが大きいか。
また就職活動を通じて今後の人生についての考えは変わったか
【図2】人生100年時代への見通しとその理由(自由記述/一部抜粋)
後輩にあたる2025年卒の大学生に向けたメッセージを聞くと、「会社との相性があるため、落ちてもそこまで落ち込まなくても大丈夫」「周りの就職活動を気にしすぎると焦ってしまい不安になるので自分のペースで進めて」「SNSで就活や他の人の状況を検索しないほうがいい」のように、不合格になった時の気持ちの切り替えや、周囲の進捗状況に関するアドバイスが寄せられた。自己分析に関する内容も多く、「今までの成功体験だけでなく失敗体験も十分振り返ること」「内定を取ることだけを目的にすると後悔するので企業研究や自己分析は深く行った方が良い」などがあった。また「早めに始めれば始めるほど余裕を持って活動ができる」というコメントがあった一方で、「焦って就活するより、大学での学業を優先するべき。将来を見据えた学習や大学でしかできないことに時間を費やす方が、おのずと面接で話すことが見つかる」など、さまざまなコメントが集まった。【図3】
【図3】2025年卒の学生へのアドバイス(自由記述/一部抜粋)
2024年卒の学生の内定式について「直接対面形式で実施され、全員集まって参加した」(79.3%)が最多で、前年比21.2pt増と大幅に増加した。それ以外の参加形式である「オンライン形式で実施され、全員オンラインで参加した」「オンライン形式と直接対面形式の両方で実施され、オンライン形式で参加した」「オンライン形式と直接対面形式の両方で実施され、直接対面形式で参加した」は前年より減少した。オンライン形式の内定式はコロナ禍により大きな影響があった2022年卒調査以降から減少し、行動制限の緩和などを背景に対面実施の内定式が増加しているようだ。【図4】
【図4】内定式にどのように参加したか(内定式に参加した学生/単一回答)n=912
内定式に参加した学生を対象に、出席するまでに抱いていた不安・懸念・疑問が、出席して解消・軽減したものを聞いたところ、最も多かったのは「他の内定者と仲良くなれるか」(59.8%)だった。8月の調査※では「内定式で配属先や福利厚生の情報を知りたい」という声もあったが、「入社後の配属や業務に関して知ることができるか」(23.0%)や「福利厚生など社内制度に関して知ることができるか」(16.0%)などの回答は2割程度にとどまった。【図5】
※マイナビ2024年卒大学生活動実態調査 (8月)
【図5】内定式に出席するまでに抱いていた不安・懸念・疑問で、
出席して解消・軽減したもの(内定式に参加した学生/複数回答/一部抜粋)n=841
【調査担当者コメント】
3人に1人の学生が「就職活動を通じて人生が楽しみになった」と感じ、理由として、自己理解が深まったことや、社会や働くことへの解像度が上がったという声がありました。自己分析や業界研究などを通じ「決まった正解のない、わからないこと」を自分なりに分析・研究したという経験は、VUCAの現代を生きていく学生にとって貴重な経験になったはずです。来年就職活動をする2025年卒の学生に向けたアドバイスでも、自己分析や業界研究の重要さを強調する声がありました。自分のやりたいことや社会の仕組みについて考えることは、社会人になってからも求められます。これからの人生においても就職活動の経験を活かし、自身をとりまく環境や社会について理解を深め、更なる活躍につなげてほしいと思います。
キャリアリサーチラボ 研究員 長谷川洋介
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【調査概要】「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(10月中旬)」
○調査期間/2023年10月10日(火)~10月14日(土)
○調査方法/マイナビ2024の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2024年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/1,543名(文系男子387名 文系女子578名 理系男子304名 理系女子274名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
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