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NEWS RELEASEニュースリリース
2024.11.18 調査

「2024年10月度アルバイト・パート平均時給レポート」を発表

2024年10月の全国平均時給は1,272円で、3カ月連続最高額を更新。「2024年問題」に直面する[配送・引越・ドライバー]は1,380円。 求人件数は前年同月比で1.8倍と引き続き採用意欲が高い。10月の最低賃金改定の影響もあり、多くのエリア・職種で時給が上昇

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、アルバイト平均時給レポート(2024年10月度)を発表しました。本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』(https://baito.mynavi.jp/)に掲載された求人広告データを集計したものです。

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【TOPICS】

◆2024年10月の全国平均時給は1,272円で3カ月連続最高額を更新。[配送・引越・ドライバー]の時給は2カ月連続最高金額を更新し、求人件数は前年同月比で1.8倍【図1、2、3】

◆エリア別平均時給は、全7エリア中6エリアで前月比・前年同月比ともに増加。「関西」「東海」「北海道・東北」「甲信越・北陸」「中国・四国」は過去最高額に【図4】

◆三大都市圏の平均時給は1,319円で前月比・前年同月比ともに増加。人手不足の課題が顕著である[工場・倉庫・建築・土木][配送・引越・ドライバー]は、最高額を更新【図5、6、7】

◆【今月の都道府県TOPIC】最低賃金が最も大きな引上げ幅となった「徳島県」に注目。「徳島県」の10月の平均時給は1,087円で、前月から約30円上昇【図8、9】

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【調査概要】

2024年10月の全国平均時給は1,272円で3カ月連続最高額を更新。

[配送・引越・ドライバー]の時給は2カ月連続最高金額を更新し、求人件数は前年同月比で1.8倍

2024年10月の全国平均時給は1,272円(前月比6円増、前年同月比48円増)と3カ月連続で調査開始以来の最高額を更新。前年同月比は26カ月連続で増加した。

職種(大分類)別では、[飲食・フード]は1,153円(前月比11円増、前年同月比59円増)、[販売・接客・サービス]は1,171円(前月比25円増、前年同月比66円増)、[配送・引越・ドライバー] は1,380円(前月比49円増、前年同月比244円増)、[警備・清掃・ビル管理]は1,137円(前月比16円増、前年同月比40円増)で調査開始以来の最高額を更新した。
また、「2024年問題」の影響を受ける[配送・引越・ドライバー]の求人件数は前年同月比で1.80倍と採用意欲の高さがみられた。

そのほか、職種(大分類)別の平均時給は、前月比で全16職種中11職種が増加、5職種が減少。前年同月比は全16職種中15職種が増加、1職種が減少した。【図1、2、3】

【図1】

 

【図2】

【図3】

 

エリア別平均時給は、全7エリア中6エリアで前月比・前年同月比ともに増加

「関西」「東海」「北海道・東北」「甲信越・北陸」「中国・四国」は過去最高額に

エリア別平均時給をみると、全7エリア中「関西」を除く6エリアで前月比・前年同月ともに増加。

「甲信越・北陸」は1,147円(前月比18円増、前年同月比29円増)で、前月比が7エリアの中で最も高く、調査開始以来の最高額を2カ月連続で更新した。

「北海道・東北」は1,127円(前月比13円増、前年同月比58円増)で、前年同月比が7エリアの中で最も高く、増減率が5%以上にのぼる。

その他、「関東」は1,357円(前月比13円増、前年同月比54円増)、「東海」は1,192円(前月比2円増、前年同月比24円増)、「中国・四国」は1,111円(前月比5円増、前年同月比26円増)と最高額を更新した。【図4】

【図4】

 

三大都市圏の平均時給は1,319円で前月比・前年同月比ともに増加

人手不足の課題が顕著である[工場・倉庫・建築・土木][配送・引越・ドライバー]は、最高額を更新

三大都市圏※1の平均時給は1,319円(前月比6円増、前年同月比51円増)となり、調査開始以来最高額を更新した。

職種(大分類)別では、[工場・倉庫・建築・土木]が1,373円(前月比27円増、前年同月比100円増)で調査開始以来最高額となる。建設業界の慢性的な人手不足に対応するため、給料を上げて人材確保に努めていることが推察される。同様に時間外労働の上限規制が適用されている[配送・引越・ドライバー]も1,459円(前月比62円増、前年同月比285円増)と、法改正があった24年4月以降7カ月連続で前年同月比約100円以上の増加が続いている。

そのほか、前月比は全16職種のうち13職種が増加、1職種が横ばい、2職種が減少。前年同月比は全16職種のうち14職種が増加、2職種が減少となった。【図5、6、7】

※1 三大都市圏:日本の三大都市(東京・名古屋・大阪)が位置する首都圏・東海・関西の総称

【図5】

【図6】

【図7】

 

【今月の都道府県TOPIC】  

最低賃金が最も大きな引上げ幅となった「徳島県」に注目

「徳島県」の10月の平均時給は1,087円で、前月から約30円上昇

10月から適用となった最低賃金の引上げ幅※2が全国で最も大きかった「徳島県」に注目。本調査での「徳島県」の平均時給は1,087円(前月比28円増、前年同月比57円増)で金額としては四国エリアの中で3番目であるものの、前月比ではエリア内で最も増加した。また、各都道府県の平均時給について、前回の最低賃金改定があった23年10月と今月の平均時給を比較したところ、23年10月と比べて最も時給が上昇したのは「長崎県(90円増)」だった。【図8、9】

※2 厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/index.html

【図8】

【図9】

 

【調査担当者コメント】

2024年10月のアルバイト平均時給は1,272円で3カ月連続過去最高額の更新となりました。10月の最低賃金改定の影響もあり、多くのエリア・職種で時給の上昇がみられました。政府は将来的に全国平均1,500円を目指しており、今後も長期的にアルバイト時給の上昇が続くと考えられます。

一方、賃上げや物価上昇に伴い、年収の壁についての議論も盛んになっています。弊社調査によると、アルバイト就業中の主婦や大学生が「年収の壁」を意識した就業調整をしているという結果がありました※3。仮に今月の全国平均1,272円で月79時間※4働くとすると年収は約120万円となり、全国平均より高い職種やエリアではなおさら、各種の年収の壁を超えることがありえます。そのため、年末が近い中、年収の壁を超えないように調整を急いでいるアルバイトの方もいると思います。

企業としても年末の消費が活発化する中でアルバイトの勤務時間が短くなるのは痛手となります。賃上げと併せて働く意欲がある人が年収の壁を気にせず働ける環境づくりが求められているのではないでしょうか。

※3 マイナビ「アルバイト就業者調査(2024年)」 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240618_80752/

※4 毎月勤労統計調査令和5年確報「月間実労働時間及び出勤日数」のパートタイム労働者の総労働時間79.3時間を参考https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r05/23cr/23cr.html

キャリアリサーチラボ 研究員 元山 春香

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『2024年10月度 アルバイト・パート平均時給レポート』

【調査期間】 2024年10月1日(火)~2024年10月31日(木)

【集計対象データ】 該当月に、弊社アルバイト情報サイト『マイナビバイト』に掲載された求人情報から、

下記除外対象データを除き集計。

※除外対象:給与区分が時給以外、給与金額が3,001円以上、雇用形態がアルバイト・パート以外

【集計対象エリア】 全国47都道府県

関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、茨城県、群馬県

関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県

東海:愛知県、静岡県、岐阜県、三重県

北海道・東北:北海道、宮城県、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県

甲信越・北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県

中国・四国:広島県、岡山県、鳥取県、島根県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県

九州・沖縄:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

【調査機関】 自社調べ

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