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2025.04.21 調査

「高校生のアルバイト調査(2025年)」を発表

高校生アルバイトの平均月収は44,881円。1カ月の支出のうち、最も高い費目は「推し活」。平均支出額は17,241円。「推し活」により「仕事へのモチベーション」が上がった割合は7割以上

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、1518歳の高校生を対象とした「高校生アルバイト調査(2025年)」を発表しました。

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<TOPICS>

◆ 高校生のアルバイト就業率は27.4%。アルバイトの目的は、「貯金をするため」が53.6%で最多。「貯金」への意識の強さがみられる一方で、約3人に1人は預貯金が0円【図123

◆ 高校生のアルバイトの平均月収は44,881円。平均支出額が最も高い費目は「推し活」で17,241円【図456

◆ アルバイトをしている高校生のうち、「推し活」をしている割合は半数以上。「推し活」による変化では、「生活の楽しみ」や「仕事へのモチベーション」が上がったという声も【図78

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【調査概要】

高校生のアルバイト就業率は27.4%。アルバイトの目的は、「貯金をするため」が53.6%で最多。「貯金」への意識の強さがみられる一方で、約3人に1人は預貯金が0円

アルバイトをしている高校生の割合は27.4%で、前年より0.9pt増加した。

アルバイトの目的は、「貯金をするため」が53.6%で最も高く、次いで「趣味のため(48.8%)」、「推し活・ゲームなど娯楽に使うため(37.9%)」となった。

アルバイトをしている高校生の預貯金を見てみると、「0円」が31.8%で最も高く、次に「1000円~5万円未満」と「10万円~30万円未満」が19.5%で同率だった。

アルバイトの目的では、高校生の「貯金」への意識の強さが見られる一方で、預貯金に関しては約3人に1人が自身の預貯金を「0円」と回答しており、理想と現実のギャップが存在する可能性が示唆される。【図123

【図1】

【図2】

【図3】

 

高校生のアルバイトの平均月収は44,881円。平均支出額が最も高い費目は「推し活」で17,241円

現在アルバイトをしている高校生のうち、お小遣いをもらっていない割合は54.9%で、アルバイトをしていない高校生と比較すると、22.4pt高い。

アルバイト月収は、「3万円以下」が44.2%(前年比2.7pt増)で最も多く、平均月収は44,881円だった。

1カ月の平均的な支出有無としては、「交際費」が64.4%で最も多い結果となった。男女比でみると、「交際費」「洋服や美容用品等の購入費」「推し活費」では、男性より女性の方が支出している割合が高く、「ゲーム課金」は男性が女性よりも高かった。

また、平均支出額が最も高いのは「推し活」で、17,241円だった。

アルバイトをしている高校生は、友人との付き合いや、「推し活」、ゲームなどさまざまな費用を、お小遣いに頼らず自分のアルバイト代から支出していると考えられる。【図456

※「推し活」とは:自分が好きなアイドルや俳優、キャラクターや場所や乗り物など幅広い対象を応援する活動のこと

【図4】

【図5】

【図6

 

アルバイトをしている高校生のうち、「推し活」をしている割合は半数以上。「推し活」による変化では、「生活の楽しみ」や「仕事へのモチベーション」が上がった声も

アルバイトをしている高校生のうち、「推し活」をしている割合は65.1%だった。

「推し活」をしている高校生は、「推し活」をしていない高校生と比較して、現在のアルバイト先に対して、「職場環境が快適である」と感じている割合が10.6pt高く、次いで「家族や友人に勧めたいと思える」が8.3pt、「働き方に対して上司の配慮・協力がある」が7.9pt高い結果となった。その他、自身の働きぶりが認められているという意識や充実感を感じている割合も7pt以上の差がみられた。

また、「推し活」による生活の変化で増えたことを聞くと、「SNSの利用頻度」が75.1%で最も高く、「生活の楽しみ(75.0%)」、「仕事へのモチベーション(72.5%)」が続いた。

「推し活」は、高校生がアルバイトに前向きに取り組めるモチベーションを整え、原動力となり得ることがわかる。【図78

【図7

【図8

 

【調査担当者コメント】

今回の調査では、前年よりもアルバイトをしている高校生が増加し、特にZ世代で広がる「推し活」がアルバイトに対する前向きな行動やモチベーションアップに影響していることがわかりました。

 

一方で、「推し活」は高校生の支出を増やすことや、「SNSの利用頻度」を上げるなど、私生活にも大きな影響を与えるようです。支出やSNSの利用は節度を持つことが重要です。アルバイトを通じて得られる経験や収入は貴重ですが、バランスを保ちながら学業に専念することも大切ではないでしょうか。

キャリアリサーチラボ 研究員 嘉嶋 麻友美

 

 

 

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『高校生のアルバイト調査(2025年)』

■目的:高校生のアルバイトの実態と意識を明らかにすること

■調査名:「アルバイト就業者調査(2025年)」より高校生サンプルのみ抽出し作成

■調査地域:全国

■調査方法:インターネット調査

■対象者:1518歳の高校生(※高専、専門学校は除く)

■回収数:就業者741サンプル、非就業者217サンプル

■実施期間:2025217日(月)~225日(火)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります

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